流動化処理工法(LSS工法)
Liquefied Soil Stabilization Method
NETIS(登録番号 KT-990318-A)試行申請型登録技術
流動化処理工法の概要
流動化処理土は、建設現場で発生した土に、固化材と水を混練し、流動化させた安定処理土です。これを、埋戻し、充填等に使用する工法です。
土工による締固めが難しい狭隘な空間などに、流し込み施工で隙間を充填し、固化後に発揮される強度と高い密度により品質を確保できます。
流動化処理土の特長
- 高含水比の粘土、シルトを含めほとんどの発生土が利用可能です。
- 流動性をもち、締固めが不要です。
- 流動性があるので、狭い空間や形状の複雑な箇所でも埋戻しや充填が可能です。
- 粘着力が高いため、地震時に液状化しません。
- 透水性が低く、粘着力が高いことから、地下水の侵食を受けません。
- 流動性・強度を任意に設定できます。
固化材や泥水の配合量を調節することにより、用途に応じた流動性と強度(一軸圧縮強さqu=100~10000kN/m2程度まで)に設定できます。 - 打設後の体積収縮や圧縮が少ない。
流動化処理土の適用例

地下鉄シールドのインバート部への利用

埋設管の埋戻し

共同溝の埋戻し

ケーブルの埋設・埋戻し

橋台の埋戻し・裏込め

建築物の埋戻し

軟弱地盤の沈下で生じた建物床下空間の充填
主な用途
- 地下埋設物の埋戻し
- 地下構造物と地山との狭い空間の埋戻し、充填
- 構造物の裏込め
- 建築物床下や道路舗装下等に生じた空洞の充填
- 廃孔等の複雑な空間の埋戻し、充填
- 転圧作業の困難な盛土、土構造物の構築
- 水中盛土工
配合の手順

配合決定の手順を固化材添加量100kgの場合を、例として以下に示す。まず現場の要求品質を打設時のフロー値150~250mm、材齢7日時の一軸圧縮強さ150~300kN/m2とする。この要求品質の範囲を配合設計基準図に線引きする。フロー値150~250mmに対して泥水の湿潤密度が1.595~1.52g/cm3として得られる。次に、一軸圧縮強さ150~300kN/m2に対して、泥水の湿潤密度1.49~1.57g/cm3として得られる。示された範囲の中心値が目的の泥状土の配合となり、主材(原料土)と水、および固化材の量が決まる。製造段階では、この湿潤密度の範囲が1.52~1.57g/cm3に収まれば泥状土として所要の品質が確保される。
プラント配置例(500m3/日)

製造作業のフロー
- 前処理(異物等のふるい分け、粉砕)
- 解泥および泥水密度の調整
- 貯泥
- 混練作業
- 積出し作業
品質管理
流動化処理土の密度、フロー値、ブリーディング率を測定し、安定した品質を保ちます。
強度はモールドを作成し、一軸圧縮強度試験を行います。
密度測定試験

フロー試験

ブリーディング試験
流動化処理土を用いた大口径用水路の埋戻し状況

